【6月7日 AFP】サッカー国際親善試合が6日、各地で行われ、日本は粘り強い守備を見せながらもネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)にPKを決められ、ブラジルに0-1で敗れた。

 前週の韓国戦に5-1で勝利した後、すぐさま来日したブラジルを満員の国立競技場(Japan National Stadium)に迎えた日本の選手たちは、自分たちがより手ごわい相手であることを証明した。

 試合開始直後にネイマールのトリッキーなヒールパスを受け取ったルーカス・パケタ(Lucas Paqueta)のシュートがポストをはじくと、ブラジルにとっては楽な試合になるかに思われた。

 しかし、落ち着きを取り戻した日本は自分たちでチャンスをつくり始め、ウインガーの伊東純也(Junya Ito)はブラジルの左サイドにとって脅威となった。

 ブラジルの攻撃陣を抑え込んでいた日本だったが、ペナルティーエリア内で遠藤航(Wataru Endo)が途中出場のリシャルリソン(Richarlison)を倒すと、ネイマールにPKを決められ77分に失点を喫した。

 GK権田修一(Shuichi Gonda)の反対方向にボールを流し込んだネイマールはこれで代表での通算ゴール数を74にまで伸ばし、ペレ(Pele)氏が持つ同国歴代最多記録の77得点にあと3ゴールと迫った。

 終盤には途中出場の三笘薫(Kaoru Mitoma)がペナルティーエリア内で倒れ、肝を冷やしたブラジルだったが、結局プレーは続行となりこのまま逃げ切って勝利。W杯カタール大会(2022 World Cup)に向けて勢いを持続させた。

 権田の好セーブに何度か救われた日本だが、森保一(Hajime Moriyasu)監督は勝利できずに残念だと振り返った。

 W杯本大会ではドイツやスペインと同じグループに入っている日本の森保監督は、「選手たちも我慢強く、粘り強く戦いつつ、攻撃の姿勢を忘れないでゴールに向かっていくところを見せてくれた」と評した上で、「結果が伴わず残念」と続けた。

 その一方、4-1で勝利したパラグアイ戦から数日しかたっていない中でチームのパフォーマンスについてはポジティブな評価を持っているという。

「前半の入りから難しいプレッシャーになっていた中で、やり続けることで後半はかなり相手のブロックの中に入っていき、アタッキングサードにも入っていけた」

「選手たちが途中でやめていたら防戦一方の試合で終わっていたと思う」 (c)AFP