最新技術と企業を結ぶコーディネーターが活躍 中国・湖北省
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【6月6日 People’s Daily】最新の技術を、いかにそれを欲している企業とつなげるか。中国湖北省(Hubei)は、技術と企業の間の「最後の1マイル」を結び付ける取り組みをしている。
自動車を停めた運転手がスマートフォンのアプリで指示を出すと、屋根から4本の大型ロボットアームが降りてきて、車のタイヤをしっかりとつかんだ。アームはカメラやレーダーシステムと連動して、短時間で車を立体駐車場に移送した。
湖北省武漢市(Wuhan)の武漢智像机器人有限会社の創設者・李遠明(Li Yuanming)氏は「この空中駐車システムを実現するため、図案の段階から製造まで、技術コーディネーターの協力が欠かせませんでした」と話す。
同社は2013年から自動駐車システムの開発を始めた。大学教授の協力を得て、多くの研究機関とも会合を重ねたが、芳しい成果は得られなかった。
科学技術省は2015年、「国家技術移転人材育成システム」を開始。2018年には中国初となる技術コーディネーター養成のオンライン学習プラットフォームである「湖北技術移転学院」が設立された。湖北技術交流所の陳漢海(Chen Hanhai)所長は「新技術を必要とする中小企業は多いが、情報の入手から技術移転まで、中小企業の体力では難しい面がある。最新技術とニーズをドッキングさせるコーディネーターが必要となっている。技術移転学院では特許出願や資金調達、商談などのスキルを学ぶことができる」と説明する。
湖北技術移転学院で学んだ劉路(Liu Lu)氏と習春光(Xi Chunguang)氏は2人で会社を設立。劉氏がプロジェクトの分析と決定を担当し、習氏がリソースのドッキングを担当した。そして2018年、李遠梅氏は2人に技術仲介サービスを依頼した。
当時、武漢智像机器人は、自動駐車システムで駐車精度を高めるか技術開発に苦しんでいた。劉氏と習氏は適切な専門家を探し、武漢大学(Wuhan University)で測量リモートセンシング情報工学を研究する国家重点実験室に着目した。数か月後、実験室の呉華意(Wu Huayi)教授が主任科学者として会社の開発チームに加わり、技術的欠点を克服し、駐車精度を向上させた。
2019年12月、武漢市の病院に同社が開発した最初のスマートパーキングビルが誕生した。「1つの技術でも、ニーズに応じてさまざまな応用が出来ます。私たちはあらゆるビジネスモデルに応じて、体系的かつ詳細なサービスを提供していきます」と劉氏。技術革新と経済発展が進む中、技術コーディネーターの役割はますまず重要となっていく。(c)People’s Daily/AFPBB News