【6月7日 People’s Daily】中国は昨年10月、三江源(長江、黄河、瀾滄江の源流地)やジャイアントパンダ、東北トラ(アムールトラ)・東北ヒョウを保護する目的などで、中国初となる国立公園の設立を発表した。東北虎・東北ヒョウ国立公園の広大な山と森でトラとヒョウが安全に暮らしているほか、シカやキジの群れが増え、珍しい動物が頻繁に出現。人と自然が調和を図っている。

 野生のアムールトラとヒョウは中国東北部に広く分布していたが、森林伐採や採掘、採石などにより生息環境が破壊され、1990年代末にはほとんど姿を消していた。東北虎・東北ヒョウ国立公園の試行プログラムが立ち上がったのは2017年。公園は吉林省(Jilin)と黒竜江省(Heilongjiang)にまたがり、計画面積は1万4065平方キロに及ぶ。トラとヒョウの活動地域や繁殖地、移動通路を詳細に確認し、保護エリアは当初の想定の3倍に広がった。

 東北トラ・東北ヒョウ国立公園の趙利(Zhao Li)管理局長は「公園内の生態系はどんどん改善され、トラとヒョウの個体数は着実に増えています。10頭のトラの子どもと7頭のヒョウの子どもが新たに観測されました」と話す。

 森に設置された赤外線カメラの動画はネットワークを通じてリアルタイムで送信され、野生動物が映っている画像を人工知能(AI)が識別。スタッフは数秒後に携帯電話で見ることができる。人工衛星やドローンも活用し、多角的で科学的な保護活動を実現している。

 国家林業草原局東北トラ・東北ヒョウ観測研究センターの馮利民(Feng Limin)副主任は「トラとヒョウを保護することは、生態系全体の多様性を保護することにつながっています」と説明。生態系の総回復面積は4万ヘクタールを超える。(c)People’s Daily/AFPBB News