【6月6日 People’s Daily】中国商務省によると、今年1月の中国の外資導入額は1022億8000万元(約2兆87億円)に上り、前年同月比で11.6%増加した。中国は昨年初めて外資導入額が1兆元(約19兆6400億円)を超えており、この10年で初めて2桁の成長を遂げ、今年は幸先の良いスタートを切った。世界経済が多くの制約に直面する中、中国の市場は世界経済の回復に重要な機会を提供し続けている。

 中国の人口は14億人を超え、中間所得層は4億人に達している。各地で貧困解消プロジェクトを全面的に実現し、適度にゆとりある社会の構築が進んでいる。2021年には1人当たりの国内総生産(GDP)は年間1万2000ドル(約157万円)を超え、1人当たり可処分所得は3万5000元(約68万7000円)を上回っている。中国ドイツ商工会議所が最近発表したリポートによると、中国で活動するドイツ企業の71%が引き続き中国への投資を増やす予定という。

 市場へのアクセス条件の緩和、外資のネガティブリストの削減、5年連続の自由貿易地域の試験的導入、知的財産保護の強化…。中国は外資受け入れのためのビジネス環境の整備に尽力している。先進製造業や戦略的新興産業、デジタル経済、エコロジー産業に多くの外資が導入されることが期待されている。

 中国は農業や製造業、サービス産業、越境電子商取引でも開放を促進し、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の推進や環太平洋連携協定(TPP)への参加に取り組んでいる。近年、世界経済の開放度は低下しているが、中国はこの流れに逆らって高水準の開放政策を堅持している。中国国際輸入博覧会など数々の大規模イベントを開き、国際貿易協力のための重要なプラットフォームを構築している。

 中国が進めるシルクロード経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」の沿線国は経済成長を続け、中国とヨーロッパを結ぶ貨物列車は昼夜を問わず走り続けている。中国は絶えず世界に扉を開き、世界経済が危機を乗り越えることに貢献しようとしている。(c)People’s Daily/AFPBB News