【6月6日 AFP】米東部ペンシルベニア州フィラデルフィア(Philadelphia)と南部テネシー州チャタヌーガ(Chattanooga)で4、5の両日、銃撃事件が発生し、計5人が死亡、20人以上が負傷した。

 フィラデルフィアでは、繁華街サウスストリート(South Street)のナイトスポットで複数の人物が人混みに発砲し、男性2人と女性1人が死亡した。

 フィラデルフィア市警のダニエル・アウトロー(Danielle Outlaw)本部長は会見で、被害者1人と別の男性とのけんかが発端で発砲に至ったとみられるとし、他の2人の被害者は巻き添えだったことを明らかにした。

 チャタヌーガのセレステ・マーフィー(Celeste Murphy)警察署長は、繁華街のナイトクラブ付近で14人が撃たれて2人が死亡したと発表。さらに、現場から逃走する車にはねられて1人が死亡、2人が負傷したとしている。このうち数人は重体となっている。

 銃による暴力は米国では日常茶飯事になりつつあるとはいえ、先月もニューヨーク州バファロー(Buffalo)のスーパーマーケットとテキサス州ユバルディ(Uvalde)の小学校で乱射事件が発生したのを受け、銃規制の強化を求める声が高まっている。

 民主党のクリス・マーフィー(Chris Murphy)上院議員は超党派グループと共に改革を試みているが、共和党は銃規制に反対している。(c)AFP/Kriston Jae Bethel