【6月6日 AFP】(更新)ロードレース世界選手権、第9戦カタルーニャGPは5日、MotoGPクラスの決勝が行われ、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)が優勝し、首位に立つ総合順位でのリードを広げた。

 総合2位につけるアプリリア(Aprilia)のアレイシ・エスパルガロ(Aleix Espargaro、スペイン)は、1周を残して2位でフィニッシュしたと勘違いし、ガッツポーズを見せるまさかのミス。その結果プラマック・レーシング(Pramac Racing)のホルヘ・マルティン(Jorge Martin、スペイン)に2位、同じくプラマックのヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)に3位に入られ、自身は5位に終わった。

 エスパルガロはレース後、「チームに『ごめん』と言うことしかできない」と悔やみ、「このレベルでは許されないミスだ」とコメント。「完全に自分の責任。ここではラストラップが『1』ではなく『0』と表示されるのをすっかり忘れていた。それで最後の直線でアクセルを緩めてしまった」と説明した。

 この優勝でクアルタラロは総合首位のリードを8ポイントから22ポイントに広げた。

 LCRホンダ・イデミツ(LCR Honda IDEMITSU)の中上貴晶(Takaaki Nakagami)は最初のコーナーで転倒。これが原因でドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のフランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)とチーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のアレックス・リンス(Alex Rins、スペイン)も転倒し、結局3人ともリタイアとなったが、幸い全員大事には至らなかった。(c)AFP