【6月4日 AFP】英王室を離脱したヘンリー王子(Prince Harry)と妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)は3日、英国で2年ぶりに公の場に姿を見せ、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の在位70周年「プラチナジュビリー(Platinum Jubilee)」の礼拝に出席した。

 しかし、セントポール大聖堂(St Paul's Cathedral)で待ち構えていた大勢の王室ファンの夫妻への反応は、先日発表された世論調査と同じく世代によって分かれた。

 2020年に米カリフォルニア州に移住したヘンリー王子夫妻は王室を公然と批判し、王室ファンの怒りを買ってきた。今回の帰国は、夫妻の人気を測るバロメーターとして注視されることになった。

 女王は2日に自身と共にバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)のバルコニーに姿を見せるのは現役の王族のみとした。ヘンリー王子夫妻が公式参加を許される祝賀行事はセントポール大聖堂での礼拝だけだった。

「あの2人も王室の一員です」とイングランド北部出身の女性(17)は言う。行事を見るために母親と一緒にロンドンを訪れた。

「彼らなら、今の王室の在り方とは少し違うことがやれるはず」だと話す。「王室の在り方は古くさいと思います。自分たちのやり方から抜け出せずにいて」

 英調査会社ユーガブ(YouGov)が今週発表した世論調査では、ヘンリー王子とメーガン妃を支持しないと答えた割合は63%に上った。

 世代によって意見は分かれ、18~24歳の大半は2人に好意的だったのに対し、65歳以上では60%以上が否定的だった。

 メーガン妃がかつて住んでいたカナダ・トロント出身の女性は辛辣(しんらつ)だった。

「(ヘンリー王子は)妻にする相手を間違えたと思います」と話した。

 隣に座っていた北アイルランド出身の女性は、「2人が(英国に)戻ってきたのは、何かを失うのを恐れているから。歓迎はされていませんよ。私だってブーイングしました」と話した。

 メーガン妃については、「何百年も続いている歴史と伝統を自分なら変えられると思って王室に入ってきたのでしょうが、できませんでしたね」と続けた。

「さっさと米国に帰るべきですね」 (c)AFP/Anna MALPAS