【6月4日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)は3日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)は3-6、6-4、6-2、6-2で第20シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を退け、「憧れ」の存在であるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との決勝に駒を進めた。

 コートに侵入した抗議者がネットに自分自身をくくりつけて試合が一時中断される事態が起きる中、ノルウェー勢として初めて四大大会(グランドスラム)の決勝に進出した23歳のルードは、2014年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2014)王者チリッチを相手に、サービスエース16本とウイナー41本をたたき込んだ。

 試合後にルードは「自分としても最高の試合だった。出だしは最高とは言えなかったが、第1セットはマリンが非常に良いプレーをした」と振り返ると、ナダルについても「尊敬している。コートでの振る舞いは完璧な手本だ。決して諦めないし文句も言わない。人生を通じて憧れの存在だ」と話した。

「ビッグ3で対戦したことがないのは彼だけだから、これは完璧なタイミングだと思う。グランドスラムの決勝で戦えるなんて最高だ。彼にとっても、自分のアカデミーの生徒と対戦することがそうであるよう願っている」 (c)AFP