【6月4日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は3日、ウクライナから穀物を輸出することに「問題はない」と言明した。

 ロシアのウクライナ侵攻は、世界的な食糧危機を引き起こす可能性が懸念されている。だがプーチン氏はテレビ放送されたインタビューで、「ウクライナからの穀物輸出に問題はない」と明言。ロシアがウクライナからの穀物輸出を妨害しているとする西側諸国の主張を「こけおどし」と一蹴した。

 同氏は、いずれもロシア軍の支配下にあるウクライナ南東部のマリウポリ(Mariupol)とベルジャンスク(Berdyansk)の2港を経由した輸出を提案。ウクライナの支配下にあるオデーサ(Odessa)などの港も使用可能だとしたが、ロシアが船の通行を認めるためにはウクライナが周辺海域の機雷を除去する必要があるとした。

 さらに、ドナウ(Danube)川を利用しルーマニアやハンガリー、ポーランドを経由する輸送の選択肢もあるとしたが、ロシアと同盟関係にあるベラルーシ経由の輸出が「最も単純かつ容易、安価」だと指摘。ただし、ベラルーシ経由の条件として、西側諸国は同国に対し科した制裁を解除する必要があるとした。(c)AFP