【6月2日 CGTN Japanese】中国初の湿地を専門的に守る法律「湿地保護法」が、6月1日から正式に実施されました。7章65条からなるこの法律の実施によって、中国の生態システムにおける法的な空白が埋まりました。また、この法律の実施によって、世界の生態ガバナンスに知恵と解決案を貢献することも期待されています。

 国家林業草原局によりますと、中国は世界の4%の湿地面積を有し、世界の5分の1の人口の湿地に対する生産や生活、生態、文化などのニーズを満たしています。現在、中国では64の湿地が国際重要湿地に指定されているほか、602カ所の自然保護区、1600カ所以上の湿地公園、数多くの湿地保護エリアが設けられていて、湿地保護率は52.65%に達しています。

 中国は「湿地保護法」の実施を契機に、退化した湿地の修復や湿地管理の強化などを通じて、湿地の全面的な保護に取り組んでいきます。また、2025年末までに、湿地保護率の55%引き上げ、100万ムー(約7万ヘクタール)の湿地回復、13.57万ムー(約9000ヘクタール)のマングローブ林の育成を目指しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News