【6月2日 AFP】(更新)米俳優ジョニー・デップ(Johnny Depp)さんからドメスティックバイオレンス(DV)を受けたとの主張は名誉毀損(きそん)に当たるとして、デップさんが元妻の女優アンバー・ハード(Amber Heard)さんを相手取り起こした裁判で、米バージニア州の裁判所の陪審は1日、デップさんの訴えを認める評決を下した。

 7人からなる陪審は、ハードさんが2018年に米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)へ寄稿した「性暴力」に関する記事について、悪意を持ってデップさんの名誉を毀損する目的があったとし、ハードさんに1500万ドル(約20億円)の損害賠償支払いを命じた。

 ハードさんは記事でデップさんを名指ししなかったものの、自身はDVを「象徴する」人物であると記述。デップさんは、これが自身の虐待行為を示唆するものだとして、5000万ドル(約65億円)の賠償を求めていた。

 ハードさんはこれに対抗し、DV疑惑は「でっちあげ」だとしたデップさんの代理人弁護士の発言は名誉毀損だとし、1億ドル(約130億円)の損害賠償を求め反訴していた。陪審はハードさんの訴えも認め、デップさん側に対し200万ドル(約2億6000万円)の支払いを命じた。(c)AFP