【6月2日 Xinhua News】中国の伝統的な蒸留酒「白酒」の一種である「茅台(マオタイ)酒」を使ったアイスクリームの貴州省(Guizhou)貴陽市(Guiyang)初の旗艦店が5月29日にオープンした。営業開始から7時間で5千個余りが売れ、売上高は20万元(1元=約19円)を突破。店員が1分間に平均2人を接客する盛況ぶりで、店はほぼフル稼働の状態となった。

 同31日も茅台アイスを買い求める客が長い列を作り、店員らが接客に追われる様子が見られた。茅台アイスの販売価格は39~99元で、店頭で青梅煮酒(梅酒)やティラミス、バニラなどさまざまな味が選べる。持ち帰り用にカップ入りタイプもある。

 茅台アイスには生乳と動物性生クリームのほか、アルコール度数53度の「飛天茅台酒」が2%前後ブレンドされている。そのため、店では未成年者や妊娠中の人、アルコールアレルギーの人は食べないよう呼び掛ける張り紙をした。車の運転をする人にも注意喚起をしている。

 茅台アイスは、酒造大手の貴州茅台酒と乳業大手の中国蒙牛乳業が共同で開発した。5月19日に同省遵義市(Zunyi)の茅台国際大酒店(ホテル)に国内1号店をオープン。貴陽市の旗艦店は国内2号店となる。今後は南京(Nanjing)、杭州(Hangzhou)、長沙(Changsha)、広州(Guangzhou)、深圳(Shenzhen)、武漢(Wuhan)、西安(Xi'an)などの都市にも進出する予定だという。(c)Xinhua News/AFPBB News