【6月3日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)の大青山国家級自然保護区管理局はこのほど、保護区内でシフゾウの赤ちゃん9頭が誕生したと明らかにした。野生復帰した個体群の繁殖成功は、中国がモンゴル高原南端の華北区と蒙新区の移行帯に野生のシフゾウを初めて定着させたことを示しているという。

 世界的な希少動物であるシフゾウの個体群を拡大するため、中国国家林業・草原局と内モンゴル自治区政府は2021年9月29日、大青山国家級自然保護区で27頭を野生復帰させた。

 放された個体には衛星追跡用の首輪が取り付けられており、研究者は野生下での活動を観察し、健康状態をリアルタイムで把握することができる。最新の観察データによると、個体群は高山の気候におおむね適応し、繁殖も進んでおり、野生復帰が一定の成功を収めたことを示している。(c)Xinhua News/AFPBB News