【6月4日 Xinhua News】僚人は中国古代西南地域の重要な民族集団で、文字による記録は西晋時代にさかのぼる。嶺南(南嶺山脈以南)地域と西南地域の一部民族の総称として用いられる。中国の歴史と文化に千年の長きにわたり足跡を残したが、明清時代になると文献から姿を消した。ただ、その独特の文化と慣習は、今も中国西南部や中南半島(インドチャイナ半島)の多くの民族の中に垣間見ることができる。

 重慶市(Chongqing)綦江(きこう)区中峰鎮には霊応岩と呼ばれる遺跡がある。岩壁に男性生殖器を模した彫刻が多数彫られており、山林には多くの石柱が立っている。地元の専門家によると、これらは僚人の生殖崇拝文化を反映しているという。(c)Xinhua News/AFPBB News