【6月5日 AFP】コンゴ民主共和国の東部で軍と反政府武装勢力「M23(3月23日運動)」の戦闘が発生し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の5月27日の発表によると、北キブ(North Kivu)州の二つの地域で5月19日以降に避難した人は7万2000人に上った。

 UNHCRによると、コンゴ民主共和国東部で戦闘が激化した2021年11月以降に避難を強いられた民間人は17万人を超え、その多くが避難を繰り返しているという。

 M23は2012年に北キブ州の州都ゴマ(Goma)を支配下に置いたが、翌年軍に制圧された。しかしM23は今年に入り、M23の戦闘員を軍に受け入れるという2009年の合意を政府が順守していないとして戦闘を再開した。

 コンゴ民主共和国は、隣国ルワンダがM23を支援していると主張しているが、ルワンダは関与を否定している。コンゴ民主共和国東部で活動中の武装勢力は120を超える。その多くは20年以上前の地域紛争に由来する勢力だ。(c)AFP