■「教師は教えることが仕事」

 テキサス州のケン・パクストン(Ken Paxton)司法長官(共和党)はユバルディでの事件を受け、教職員に銃の所持を認める学校を増やすべきだと主張する。

「悪人が悪事を働くのを止めることはできない」とし、「教師や職員が迅速に対応できるよう、武装させて訓練すればいい。私の考えでは、それが最善の答えだ」と話した。

 だが、全米教育協会(National Education Association)は、この考えに異議を唱えている。

 ベッキー・プリングル(Becky Pringle)会長は、「銃を持ち込めば、学校はもっと危険な場所になり、生徒や教師を銃の暴力から守ることにはならない」と指摘する。

「学校からは銃を減らすべきで、増やす必要などない。教師は教えることが仕事だ。武装した警備員として働くのはおかしい」と述べた。

■保護者は「安心感」

 息子のジェイソン(Jason Bennett)さんをユートピアの学校に通わせている母親のシュガー・ベネット(Sugar Bennett)さんは、当初は教師が銃を所持する方針に反対していたが、米国で相次ぐ銃撃事件を見て考えを改めたという。

「(教職員が武装することで)より安心できます」

 ジェイソンさんも、特にユバルディでの事件が起きてからはこの方針に賛成するようになった。「先生たちは武器の扱いに慣れているから、僕たちを守ってくれる」と言う。

 こうした考えに応じるかのように、教師のダルリンプルさんは生徒を守るためなら何でもすると話す。

「生徒たちは、わが子同然です。もしあのようなひどい事件が起きたら、命懸けで守ります」 (c)AFP/ Gerard MARTINEZ