【5月31日 AFP】フランス政府は30日、サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝で起きた混乱について、「大規模」なチケット詐欺が原因であると主張した。同国では2024年にパリ五輪が控えており、開催準備に疑問の声が出ている。

 28日にパリ郊外のスタッド・ド・フランス(Stade de France)で行われたリバプール(Liverpool FC)対レアル・マドリード(Real Madrid)戦では、大勢のリバプールファンがスタジアムのゲートを通過できない問題が発生し、フランス政府は試合の警備体制をめぐってメディアや英議員から多くの批判にさらされている。

 しかし、今回の騒動を受けた仏スポーツ省での危機対策会議で、ジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相は、騒動の原因はチケット詐欺とリバプールファンの振る舞いにあると反発。「大規模で組織的な偽チケット詐欺があったことが確認されており、これが試合遅延の主たる原因になった」と主張し、リバプールのファンがレアルのサポーターに比べて統制が取れていなかったとも指摘した。

 同氏はまた、リバプールがサポーターのために電子チケットではなく紙チケットの発券を要請したことがチケット詐欺につながったと強調。スタジアムの外には、偽チケットを所持しているかチケットを持たないリバプールファンが3万~4万人いたと付け加え、「リバプールの指揮官が数日前、公の場で、チケットがなくてもフランスに来るようサポーターに呼び掛けていたことも申し上げておく」と述べた。

 一方、欧州サッカー連盟(UEFA)はこの日遅く、ポルトガルのティアゴ・ブランダンロドリゲス(Tiago Brandao Rodrigues)教育相を責任者として独立調査を行い、「問題の決勝に関連した全事象の意思決定と責任、そして振る舞いを検証する」と明らかにした。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT, Stuart WILLIAMS