【5月31日 AFP】オランダの一部国営ガス企業ガステラ(GasTerra)は30日、ロシア国営天然ガス企業ガスプロム(Gazprom)から、ガス供給を31日に停止するとの通知を受けたと発表した。

 ガスプロムは、ロシアによるウクライナ侵攻を受け西側諸国が科した制裁を回避するため、代金をロシアの通貨ルーブルで支払うよう要求していたが、ガステラは拒否していた。

 10月にかけて20億立方メートル分の供給が停止される見通しだが、ガステラはこれを予期して他の供給元からガスを購入していたと説明。オランダのロブ・イェッテン(Rob Jetten)気候・エネルギー政策相はツイッター(Twitter)に「一般家庭へのガス供給には影響しない」と投稿した。

 オランダ政府によると、同国はガス供給の約15%をロシアに頼っており、年間約60億立方メートルを購入している。ロシアは他の欧州諸国に対し同様の措置を取ってきており、21日にはフィンランドへのガス供給を停止していた。(c)AFP