【5月30日 AFP】ネパールのヒマラヤ(Himalaya)山麓で乗客乗員22人を乗せて離陸後に消息を絶った旅客機について、当局は30日、機体の残骸を発見し、14人の遺体を収容したとAFPに明らかにした。

 航空会社タラ・エア(Tara Air)の双発プロペラ機「ツインオッター(Twin Otter)」は29日朝、西部ポカラ(Pokhara)からトレッキング観光で知られるジョムソン(Jomsom)に向かって離陸後、間もなく消息を絶った。ネパール人のほかインド人4人、ドイツ人2人が搭乗していた。

 軍と民間が共同で空と陸から捜索に当たったが、海抜3800~4000メートルの地点での捜索活動は悪天候のため難航し、夜に入って中断。30日に再開後、軍が急斜面に散乱した機体の残骸の写真をソーシャルメディアで公開した。

 墜落原因は不明だが、民間航空当局は、高度4420メートルでムスタン(Mustang)郡タサン(Thasang)上空を飛行中に「事故が起きた」ことを確認した。

 ポカラ空港(Pokhara Airport)当局によると、捜索は全地球測位システム(GPS)や携帯電話、衛星の情報から捜索範囲を絞り込んで行われた。(c)AFP