【5月30日 AFP】29日に行われた22F1第7戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2022)決勝で、ポールポジションからのスタートで4位となったフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が、戦略ミスとコミュニケーションの混乱で可能性の高かった母国優勝を逃したことについて、チームに苦言を呈した。

 予選では圧巻の走りでポールポジションを獲得したルクレールだったが、決勝ではレッドブル(Red Bull)が戦略的な判断でフェラーリを上回り、セルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が今季初優勝を飾った。

 フェラーリは路面状況の変化に合わせてスリックタイヤに履き替えようとしたが、ピットストップのタイミングでミスした。チームメートのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)に続き「ダブルピットストップ」をしてくるルクレールに対し、レッドブルが「アンダーカット」をしようとしていることに気付いたチームは方針を転換。ルクレールにはコースに残ることを指示したがすでに手遅れで、結果的にこのミスが響いた。

 ルクレールは「なぜチームが考えを変えたのか理解できない」と話し、「僕らは『アンダーカット』され、そしてその後はカルロスの後ろで詰まった。たくさんのミスがあったが、そんなことをしている余裕はない」と嘆いた。

「母国で残念な気持ちを味わうのには慣れているが、こんなことをしてはいけない。特に今、僕らはすごく強いんだから。チャンスをつかむ必要があるし、こんな形でポイントを落としてはいけない」

「僕はこのチームを愛している。もっと強くなって戻ってくるが、とてもつらい」 (c)AFP