【6月12日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)には、不測の事態に迅速に対応するための軍隊として約4万人規模のNATO即応部隊(NATO Response Force)がある。

 運用が開始された2004年以降、人道支援、民間人の避難、危機管理、防衛、対テロ作戦などを遂行してきた。

 NATO加盟30か国の部隊によって編成されており、12か月ごとに交代する。

 指揮はオランダ・ブルンスム(Brunssum)とイタリア・ナポリ(Naples)の統合軍司令部(Allied Joint Force Commands)が交代で執る。

 即応部隊を構成するのは陸海空、および対テロ作戦などを行う特殊部隊。また、CBRN(化学・生物・放射性物質・核)事象に対応する防衛部隊もある。

 2014年には2万人規模のエリート部隊である「高度即応統合任務部隊(VJTF)」が創設された。約5000人の地上部隊で構成され、航空・海上・特殊部隊が支援する。2~3日で展開が可能だ。(c)AFP