【5月29日 AFP】ロシア国防省は28日、極超音速巡航ミサイル「ツィルコン(Zircon)」の発射実験を行い、1000キロ離れた標的に命中させたと発表した。

 国防省によると、ツィルコンはバレンツ海(Barents Sea)のフリゲート艦から発射され、白海(White Sea)海上の標的に命中した。実験は、現在実施中の「新兵器試験」の一環としている。

 ロシアがツィルコンの発射実験を最初に公表したのは2020年10月で、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は当時「一大イベント」と称していた。その後も同じフリゲート艦と、潜水艦からの発射実験が行われていた。

 ツィルコンの速度はマッハ5~9(音速の5~9倍)で、最大射程は約1000キロ。(c)AFP