【5月29日 CGTN Japanese】中国の独自開発による、永久磁石を用いたリニアモーターカーがこのほど、試験運転を行いました。中国南東部・江西省(Jiangxi)贛州市(Ganzhou)にあるこの実験線は、中国で初の永久磁石を用いたモデルのリニアモーターカーであり、昨年2月に建設を開始し、今年7月に正式に試験運行段階に入る予定です。

 永久磁石を用いたリニアは常電導リニア、超電導リニアに続く新型軌道交通です。従来の懸垂式ゴム製モノレールに比べて、非接触、浮上走行が特徴で、登坂力に優れ、よりエネルギー効率が良いほか、常電導リニアに比べて、静磁場、「ゼロパワー」浮上の特徴を持ち、磁気による影響がないなどの優位性が顕著です。

 この列車の設計時速は80キロで、最大の特徴は永久磁石リニア技術を初めてモノレール車両に応用したことです。実験線の本線は長さ約800メートルで、全線が高架式の単線ですが、将来的には複線運行も可能な設計となっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News