【5月27日 AFP】中央アジア・キルギスの警察は26日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領にちなんで名付けられた「プーチン峰(4446メートル)」にウクライナ国旗が立てられているとの報告を受け、捜査を進めていると発表した。

 登山家を名乗るツイッター(Twitter)ユーザーが24日、山頂の記念プレートの横にはためくウクライナ国旗の動画を投稿。「無法者あたりが持ってきて立てたのだろう」とコメントを添えた。

 首都ビシケクの警察は26日、24日夜にプーチン峰に向かったとされる登山者2人に事情を聴いていると明らかにした。2人は山頂で旗を見つけ、携帯電話で撮影したと説明しているという。旗を立てた者には罰金刑が科される可能性がある。

 旗の動画を投稿したツイッターユーザーは26日、一緒に山に登った仲間が同日に警察から事情聴取を受け、自身も27日に事情聴取を受けると説明した。旗の撤去に向かうチームから、登頂のアドバイスを求められたという。

 キルギスは国土の90%を山岳地帯が占める貧困国で、ロシアの忠実な同盟国。2010年の騒乱後にロシアとの関係を強化し、翌11年、天山(Tian Shan)山脈の無名峰に「プーチン峰」と命名した。

 同国にはロシア初代大統領のボリス・エリツィン(Boris Yeltsin)氏にちなんだエリツィン峰(5168メートル)やロシアの革命家ウラジーミル・レーニン(Vladimir Lenin)の名を冠したレーニン峰(7134メートル)もある。(c)AFP