【5月27日 AFP】ロシアの軍事裁判所は26日までに、同国軍のウクライナ侵攻作戦への参加を拒否し除隊処分となった国家親衛軍の隊員115人による異議申し立てを棄却したことを明らかにした。ウクライナでの参戦を拒否した隊員の存在を当局が公表したのは初めてとみられる。

 国家親衛軍は正規軍とは異なる軍組織。ロシア南部カバルジノ・バルカル(Kabardino-Balkaria)共和国の軍事裁判所は25日、書類審査や関係者への尋問の結果、隊員が「恣意(しい)的に公務を拒否した」と結論付け、隊員側の申し立てを棄却したと発表。審理は「軍事機密」の流出を避けるために非公開で行われたとした。

 インタファクス(Interfax)通信は26日、同裁広報の話として、隊員はウクライナでの「特別作戦」に関連する任務を拒否したと報じた。(c)AFP