【5月27日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)肇慶市(Zhaoqing)封開県(Fengkai)の封開県博物館が建設されたのは1981年で、同省で最も古い県立博物館の一つ。現在は国家1、2級文化財を含む8千点(組)余りを所蔵している。

 重要所蔵品の一つ、旧石器時代の人の歯の化石は、87年に同県河児口鎮の垌中岩(とうちゅうがん)遺跡から出土した。

「封開人」の歯は、欧州やアフリカ、アジアの更新世中~後期の人類のものに比べて明らかに小さく、現代人の変異幅に入るという。

 更新世後期の人類の歯には、前臼歯や臼歯の歯冠基底部の隆起、頬側の縦溝などの特徴があるが、封開人の歯にこうした特徴は見られず、後期更新世中~後期、さらには現代人に近い。前臼歯と臼歯の輪郭形状と咬合面の大きさの比率も現代人と似ている。形と大きさの比較分析は、封開人の歯が現代人の形状を持つことを示しており、ホモ・サピエンスに分類することができる。(c)Xinhua News/AFPBB News