【5月26日 AFP】(更新)中国の王毅(Wang Yi)外相は26日、訪問先の南太平洋のソロモン諸島で、中国がソロモン諸島に軍事基地を建設する「意図は全くない」と明言した。両国は先月、安全保障協定を締結しており、その目的をめぐって臆測が広がっていた。

 太平洋の島しょ国を歴訪する王氏は、最初にソロモン諸島の首都ホニアラを訪れた。同国は、オーストラリアから2000キロ足らずの場所に位置する。

 中国とソロモン諸島の安保協定の内容は公表されていないが、その草案とされる文書が流出しており、これにはソロモン諸島への中国海軍の配備に関する条項が含まれていた。

 王氏はジャーマイア・マネレ(Jeremiah Manele)外相との会談後の記者会見で、協定は「誠心誠意を込めた公明正大な」ものであり、国際社会の懸念には当たらないと述べた。

 さらに「誰かに押し付けられたものでも、いかなる第三者を標的にしたものでもない。軍事基地を建設する意図は全くない」と強調した。

 その一方で、「中国と太平洋諸国との協力はいかなる国も標的にしておらず、他国から干渉や妨害を受けるべきではない」とけん制した。(c)AFP