【5月26日 CGTN Japanese】ヒマラヤ山脈である珍しい気象現象が起きました。「レッドスプライト」と呼ばれる赤い稲妻で、中国人カメラマンがその様子を記録に収めました。

「レッドスプライト」は、高度20~100キロの空の高いところで起こる、放電による発光現象「超高層雷放電(TLE)」の一つです。この名前はシェイクスピアの「真夏の夜の夢」に登場するいたずら好きな小さな妖精スプライト・パックから付けられました。発光時間は数ミリ秒から数10ミリ秒しかないため、カメラでとらえることは極めて難しいとされています。

 さまざまな形の超高層雷放電の中には、赤く発光する「レッドスプライト」のほか、青色の「ブルージェット」やこの2つの放電をつなげた上空で起きる「巨大ジェット」などがあり、人参やクラゲ、天使、炎などの形でよく現れるということです。

 今回の「レッドスプライト」は5月20日の夜明け前に、二人のカメラマンが3時間余りにわたって撮影したものです。カメラマンによりますと、「レッドスプライト」は撮影中は1~2分おきに1回の頻度で起きていたということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News