先住民保護区ヤノマミ居留地指定30年 違法採掘者の悪夢続く ブラジル
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■「宣戦布告」
保護区設置に尽力した活動家らは、状況は悪化していると言う。
1980年代と異なり、今日の採掘者は組織化されて十分な資金があり、重機や秘密の滑走路まで備えている。またガリンペイロ支持者を公言するボルソナロ大統領率いる政権は、先住民の土地における採掘合法化を推し進めている。
先住民の権利擁護団体「サバイバル・インターナショナル(Survival International)」のフィオナ・ワトソン(Fiona Watson)調査ディレクターは「ボルソナロ政権は、先住民の権利と環境法を弱体化し破壊するために、あらゆることをやってきた。彼らは宣戦布告したのです」と言う。
「30周年の節目は、先住民にとって祝福すべきものとなるはずでした」とブラジル先住民連合(APIB)会長のソニア・グアジャジャラ(Sonia Guajajara)さん。
「でもそうはなっていない。私たちを取り巻いているのは、国家と共謀した暴力と破壊です」 (c)AFP/Joshua Howat Berger