【5月26日 AFP】ロシアによる侵攻開始以来、防空壕(ごう)として使われていたウクライナ北東部ハルキウ(Kharkiv)市の地下鉄が24日、再開した。だが、散発的な砲撃は依然として続いている。

 イーホル・テレホフ(Igor Terekhov)市長は記者らに対し「きょう、ハルキウの地下鉄とほぼすべての駅の営業が再開した」と語った。経済活動を再開させるのが目的。今後2週間は無料となる。

 市の北東部にある3駅は、砲撃の影響で閉鎖を続ける。

 同国第2の都市ハルキウの侵攻前の人口は140万人。ロシア国境に近く、無差別攻撃を受け、地下鉄駅には数千人が避難した。

 ハルキウ周辺に駐留していたロシア軍は最近になり、同市の南方に位置するドンバス(Donbas)地方に戦力を集中させるため撤退した。

 テレホフ氏は、今も地下鉄に避難している人はそのままいてもらう方針だと話した。

 再開した地下鉄を利用した、自動車修理工場で働くアルチョーム・ゼレンスキー(Artyom Zelensky)さん(28)はAFPに対し、「不思議な気持ちだ。3か月もここに暮らしていた人がいたのに、いつもの通勤風景のようだ」と語った。(c)AFP