【5月26日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios)が26日、同胞のバーナード・トミック(Bernard Tomic)を「オーストラリアで最も嫌われているアスリート」と挑発して遺恨が再燃した。

 以前は友人関係にあった二人は、数年前に物別れしてからは互いに中傷を繰り返している。

 トミックは25日の夜、両選手が若くしてランキングを駆け上がった時代に、キリオスのアイドルは自身であったと発言し、言い争いに発展した。

 数々のトラブルを起こし、近年の低迷で世界418位まで順位を下げた29歳のトミックは、「彼はいつも俺の影の中で育った」とコメントした。

「だから誰かが俺の名前を言うと必ずかんしゃくを起こすんだ」

「彼は歴史は書き換えられないことを知っている。俺が16、17、18の頃の記録や、(2011年に)19歳という(ボリス・ベッカー<Boris Becker>氏以降での)最年少で世界最大の大会であるウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で準々決勝進出を果たしたことを」

 これに反応した27歳のキリオスは、トミックに「黙れ」と言い、獲得賞金や勝利数で自身が上回っていることを自慢げに強調した。

 世界76位のキリオスは26日にインスタグラム(Instagram)を更新し、さらなる思いを述べた。

 コート上で違反を繰り返し才能を台無しにしているキリオスは、「トミック、お前が金を持っていなかったから上海で飛行機代をおごってやったことを忘れるな」とつづった。

「歴史を書き換えるか。お前はオーストラリアで最も嫌われているアスリートだ。お前の言う通り、誰もそれに取って代われないな」

 そしてキリオスは、トミックの最近の成績のスクリーンショットを掲載し、「バーナード、こんなにひどいことに気がつかなかった。テニスのやり方を思い出すのに俺の助けが必要なら連絡してこい」と続けた。

 両選手は全仏オープン(French Open 2022)に出場していないが、共に来月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)に出場する意向を示している。(c)AFP