【5月26日 AFP】南アフリカの首都プレトリアにある仏大使館前で25日、急進左派政党「経済的解放の闘士(EFF)」の党員や支持者ら数百人が反仏デモを行い、アフリカから手を引くよう求めた。

 EFFのシンボルカラーである赤色のTシャツや帽子を身に着けた参加者は、「フランスはうせろ」とシュプレヒコールを上げたり、「西アフリカはフランスの植民地ではない」「フランスは植民地犯罪の賠償金を払え」と書かれたプラカードを掲げたりした。

 オレリアン・ルシュバリエ(Aurelien Lechevallier)仏大使が大使館外に出て嘆願書を受け取り、「われわれはアフリカの皆さんの友人だ」と述べた。

 AFP特派員によると、デモ隊はEFFが手配したバスで仏大使館前に到着した。

 EFFのジュリアス・マレマ(Julius Malema)党首は「フランスの白人至上主義者」に対し、「あなた方はアフリカで大勢の人を殺した。今になって何をそんなに恐れているのか」と呼び掛けた。

 マレマ氏はアフリカ民族会議(ANC)青年同盟の指導者だったが、2013年に離脱してEFFを結成。欧米の帝国主義を繰り返し非難し、労働者や失業者を中心に数百万人の支持を集めている。ウクライナ侵攻をめぐっては、ロシア支持を表明している。(c)AFP