【5月26日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)は25日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第4シードのマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)は世界ランキング81位のカロリーナ・ムチョバ(Karolina Muchova、チェコ)に6-7(5-7)、6-7(4-7)で敗れた。

 前年大会で4強入りを果たしたサッカリが敗退したことで、女子のシード上位10選手中5人が4日目までに大会から姿を消した。

 今大会では前年女王バルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova、チェコ)やアネット・コンタベイト(Anett Kontaveit、エストニア)、オンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)が敗退しており、シード上位6選手のうち勝ち残っているのは2人だけとなっている。

 前回大会に続き3回戦に駒を進めたムチョバの次の相手は、3年前の全仏オープンで準決勝に進出した第27シードのアマンダ・アニシモバ(Amanda Anisimova、米国)に決まった。

 昨年は全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)で4強に入り、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)でも自身2度目の準々決勝進出を果たした25歳のムチョバだが、腹部のけがに悩まされ、全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)の後に出場したのは今大会がわずか四つ目となっている。

 一方、四大大会(グランドスラム)での優勝経験を持つアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)とビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)も、それぞれ3回戦に進出した。

 全仏オープンの開幕前日にストラスブール国際(Internationaux de Strasbourg 2022)を制し、クレー大会で6年ぶりの優勝を果たした第21シードのケルバーは、ワイルドカード(主催者推薦)で、2020年の全仏ジュニア女王エルザ・ジャクモ(Elsa Jacquemot、フランス)に6-1、7-6(7-2)で勝利。

 グランドスラムの中で全仏オープンが唯一獲得していないタイトルとなっているケルバーは3回戦で、全米オープンの現女王で第12シードのエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)を3-6、6-1、6-1で下したアリアクサンドラ・サスノビッチ(Aliaksandra Sasnovich)と対戦する。

 全豪オープンで2度の優勝を誇る第15シードのアザレンカは、2014年の全仏オープンで4強入りを果たしたアンドレア・ペトコビッチ(Andrea Petkovic、ドイツ)を6-1、7-6(7-3)で撃破。3回戦では第23シードのジル・タイシュマン(Jil Teichmann、スイス)と激突する。(c)AFP