【5月29日 CGTN Japanese】国連食糧農業機関(FAO)はこのほど、オンライン方式による考察を経て、中国の3つの伝統的農業システムを新たに世界農業遺産(GIAHS)に認定しました。これら3つはそれぞれ中国南東部の福建省(Fujian)安渓県(Anxi)の鉄観音茶文化システム、中国北部の内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)赤峰市(Chifeng)アルホルチン旗の草原遊牧システム、首都・北京の周辺に位置する河北省(Hebei)邯鄲市(Handan)渉県の乾地農業石堰棚田システムです。これにより、中国で認定された世界農業遺産の数は18件となり、世界最多となりました。

 福建省安渓県の鉄観音茶文化システムは、宋と元の時代に、安渓の茶葉は海上シルクロードを通じて世界に広がり、現在では海上シルクロードの文化的なシンボルとなっています。

 内モンゴル自治区アルホルチン旗の草原遊牧システムは、遊牧農業遺産として中国で初めて認定され、世界の持続可能な牧畜業と脆弱(ぜいじゃく)な牧場の管理の見本となっています。

 河北省渉県の乾地農業石堰棚田システムは、元の時代に始まり、総面積は21万ムー(約1万4000ヘクタール)、石堰の長さは約1万里(約5000キロ)に及び、乾地農業文化の代表例となっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News