【5月25日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)市のファベーラ(貧民街)で24日早朝、麻薬組織の掃討作戦が行われ、少なくとも22人が死亡した。当局者が明らかにした。

 作戦が実施されたのはリオデジャネイロ北部の貧民街ビラクルゼイロ(Vila Cruzeiro)。軍警察が現場に近づいたところ、銃撃戦になった。

 保健当局によると、7人が病院に搬送された。

 警察は、死者のうち少なくとも11人は「容疑者」だったとしている。また、死者の1人は現場に居合わせた女性で、流れ弾に当たったという。

 警察は、リオデジャネイロ市内の貧困街で掃討作戦を何度も行っている。昨年5月のジャカレジーニョ(Jacarezinho)での作戦では、リオ史上最多となる28人が死亡した。

 今回の作戦は、ブラジル最大の犯罪組織の一つ「コマンド・ベルメリョ(Comando Vermelho)」を標的にしていた。当局はアサルトライフル13丁、拳銃4丁、バイク20台、車両10台を押収した。逮捕者はいなかった。(c)AFP/Louis GENOT