【5月28日 Xinhua News】中国鋼鉄工業協会(CISA)の統計によると、中国では4月末までに鉄鋼メーカー40社が、超低排出化改造と関連する評価測定を完了した。うち、年間粗鋼生産能力が合わせて約1億5千万トンの26社は全生産ラインの改造を終え、約9400万トンの14社は部分的な改造を終えた。

 同協会の黄導(Huang Dao)副秘書長は、第1四半期(1~3月)の会員企業各社のエネルギー総消費が前年同期比9・0%減となり、廃水排出量は17・4%、酸素需要量(COD)は18・1%、二酸化硫黄排出量は24・0%それぞれ減少したと説明。鋼材1トン当たりの空気と水の汚染物質排出量の減少は、超低排出化改造や水質汚染対策などの措置と関係していると語った。

 同協会は超低排出化改造について、鉄鋼業の質の高い発展を促進する重要措置だと指摘。火力発電業界による超低排出の実施以降は鉄鋼業界が最大の工業排出源であり、また、中国は世界最大の鉄鋼生産・消費国であることから、鉄鋼業界はエネルギーの節約と消費削減、超低排出化を通じ、業界の低炭素転換に向けた強固な基盤を築いたと説明した。第14次5カ年規画(2021~25年)末までに鉄鋼生産能力の8割が超低排出を実現する見通しも示した。(c)Xinhua News/AFPBB News