【5月24日 AFP】アルゼンチン中央銀行は23日、紙幣の新デザインを発表した。今回の統一テーマは「よみがえる歴史上の偉人」で、70年前に亡くなった伝説的な大統領夫人エバ・ペロン(Eva Peron)さんが再登場する。

 デザインが刷新されるのは100ペソ、200ペソ、500ペソ、1000ペソ札。エビータ(Evita)の愛称で親しまれているエバ・ペロンさんは、100ペソ札の「顔」となる。

 貧しい生まれで、後に大統領を2度務めるフアン・ドミンゴ・ペロン(Juan Domingo Peron)氏と結婚。夫妻は共に、社会正義などを掲げるポピュリスト的なペロン主義(Peronism)を推進。アルゼンチン国内では20世紀後半、主要な政治運動となった。

 エバ・ペロンさんは1952年、がんのため33歳で亡くなった。当時、ペロン氏は大統領在任中で、早過ぎる死は伝説化に一役買うことになった。

 エバ・ペロンさんの肖像は2012~2016年、旧100ペソ札にも採用されていた。(c)AFP