【5月24日 Xinhua News】米大手調査会社フロスト&サリバンは19日、「中国ディープラーニング(深層学習)ソフトウエアフレームワーク市場リポート(2021)」を発表した。中国市場の深層学習フレームワークメーカーを対象に多面的な分析を行った結果、インターネット検索大手の百度(バイドゥ、Baidu)が開発した「パドルパドル」が応用力、技術力、エコシステムの実力でいずれも顕著な優位性を誇り、総合競争力で首位に輝いた。2~4位は上から順に米メタ(Meta、旧フェイスブック)「パイトーチ」、米グーグル(Google)「テンサーフロー」、米アマゾン(Amazon)「MXNet」、華為技術(ファーウェイ、Huawei)「MindSpore」となった。

 フロスト&サリバンは、深層学習フレームワークの主流製品による競争構図が形成されつつあるとし、中国市場を制するための重要な要素としてフレームワークの性能、ハードウエア互換性、市場での実績の三つを挙げ、それぞれメーカーの製品力、エコシステムの実力、応用力を体現するとの見解を示した。関連メーカーはこれらの三要素をめぐり、技術、人材、資金、ブランドという障壁を乗り越えて激しく競合することが不可欠だとみている。

 バイドゥのパドルパドルは中国で最も早く登場したオープンフレームワークの一つ。2021年末時点で406万人の開発者を集め、47万6千のモデルが作られ、15万7千社の事業者にサービスを提供している。(c)Xinhua News/AFPBB News