【5月23日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は23日、スイス・ダボス(Davos)で開かれている世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)でオンライン演説し、武器の追加供与を求めるとともに、ロシアへの制裁を「最大限」に強化するよう呼び掛けた。

 ゼレンスキー氏は、もしロシアによる侵攻が始まった2月に「必要とする物を100%一度に」受け取っていたならば数万人の命が助かっていたはずだとの見方を示し、「これが、すでに供与済みの物だけでなく、求めている武器全ての必要性を訴える理由だ」と説明した。

 さらにゼレンスキー氏は、ロシア産石油の禁輸やロシアの全銀行に対する制裁などを求め、「ロシアとは一切貿易すべきではない」と訴えた。

 ロシア産の石油や天然ガスをめぐっては、米国、英国、カナダは禁輸する方針を示している一方、欧州連合(EU)ではドイツやハンガリーなどロシア産エネルギーに大きく依存している加盟国もあり、足並みがそろっていない。(c)AFP