「強制移動」1億人超に ウクライナ侵攻が影響
このニュースをシェア
【5月23日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は23日、ロシアのウクライナ侵攻により、「強制移動」を余儀なくされた人が初めて1億人を超えたと発表した。
UNHCRは「紛争、暴力、人権侵害、迫害から逃れることを余儀なくされた人の数は、ウクライナでの戦争など破壊的な紛争が要因となり、史上初めて1億人の節目を超えた」と指摘。世界は過去最大の強制移動をもたらしている紛争を終わらせなければならないとしている。
UNHCRによると、強制移動はエチオピア、ブルキナファソ、ミャンマー、ナイジェリア、アフガニスタン、コンゴ民主共和国での暴力の影響で急増し、昨年末までに9000万人近くに上っていた。これに加え、今年2月24日にロシアがウクライナに侵攻を開始して以降、800万人超が国内避難民となったほか、600万人以上が難民として国外に逃れた。
1億人は、世界人口の1%超に相当する。強制移動には難民、庇護(ひご)希望者、国内避難民が含まれる。(c)AFP