【6月6日 AFP】(更新)全仏オープンテニス(French Open 2022)は5日、男子シングルス決勝が行われ、大会第5シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が6-3、6-3、6-0で第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を下し、14回目の大会制覇を果たした。自身が持つ四大大会(グランドスラム)の最多優勝記録を22勝に更新した。

 36歳での優勝は大会史上最年長記録。これでグランドスラムの通算優勝回数でライバルのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に2勝差をつけた。

 今大会は慢性的な左足のけがで出場が危ぶまれ、フェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)、ジョコビッチ、アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を下した決勝までの3試合では計12時間を要したが、最後は11ゲームを連取するなど決勝は完勝だった。

「けがについては、チームや家族、周囲のみんなのためでなければ、どうするか分からない」というナダル。「みんなのためでなければ、とっくに引退していただろう」と感謝し、「36歳でこの場に立ち、再び戦えるなんて全く考えられなかった。ここはキャリアにおいて最も重要なコートで、この場にいることは自分にとって大きな意味がある」と話した。

 これで全仏での通算成績を112勝3敗とし、1969年にロッド・レーバー(Rod Laver)氏が達成して以来となる年間グランドスラムまであと半分としている。(c)AFP/Dave JAMES