【5月22日 AFP】ボクシング、元世界ウエルター級王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.)氏は21日、かつてのスパーリングパートナーで元ボクサーのドン・ムーア(Don Moore)氏と、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビでエキシビションマッチを戦った。

 UAEカラーのパンツをはいたメイウェザー氏は、試合中にダンスするなど余裕の様子で、ラウンド中にカメラに向かって話しかけたり、レフェリーと言葉を交わしたりする場面もあった。試合は2分8ラウンドで行われ、メイウェザー氏が内容で圧倒。KOこそならなかったが、最終ラウンドにはボディーでダウンを奪うなど強烈なパンチを打ち込み、2016年を最後に無敗でプロを引退したムーア氏に格の違いを見せつけた。

 途中ラウンドボードを掲げたり、リングガールと一緒に踊ったりもしたメイウェザー氏。「あれがすべてだ。人々を楽しませ、自分も楽しむためにここにいる」と話した。

 メイウェザー氏がエキシビションを戦うのは、2018年12月に行われたキックボクサーの那須川天心(Tenshin Nasukawa)戦と昨年6月に行われた米人気ユーチューバーのローガン・ポール(Logan Paul)戦に続き3度目。

 今回の試合は当初前週に行われる予定だったが、UAEのハリファ・ビン・ザイド・ナハヤン(Khalifa bin Zayed Al-Nahyan)大統領が死去したことを受けて延期となり、前日に急きょ開催が決まっていた。(c)AFP