【5月22日 AFP】ロシア外務省は21日、ウクライナ侵攻に対する米国による制裁への対抗措置として、入国を禁止する米国人963人のリストを公表した。ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領やIT大手メタ(Meta)創業者のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏、俳優のモーガン・フリーマン(Morgan Freeman)さんらが名を連ねている。

 バイデン氏、ザッカーバーグ氏のほか、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官やロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官らリストに記載されている人物の多くは、すでにロシアの制裁対象となっていた。

 ロシア政府は今回初めてリスト入りしたフリーマンさんについて、ロシアが米国を標的に陰謀をたくらんでいると主張する映像を2017年に収録したとしている。

 ロシア外務省は声明で「わが国の対抗措置は必要に迫られたもので、地球上に新植民地主義的な『世界秩序』を築こうとする米国を抑制することが目的だ」と説明。ロシア政府は「誠実な対話」をする用意があり、米国民と、「反ロシア感情を扇動する」当局とは別だと考えていると述べた。(c)AFP