【5月21日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は20日、全仏オープン(French Open 2022)のシングルスで通算14度目のタイトル獲得を目指す中で、慢性的な足の問題に関する不安を一蹴した。

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 ナダルは前週のイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2022)で問題が再発し、デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)に敗れた3回戦で足を引きずっていたが、大勢のファンが見守る中で行われた18日の会場練習では、特に不安な様子は見せていなかった。

 ナダルは「回復が必要なところはない」と話し、「ローマ(イタリア国際)で起きたことは、練習中にもよくある」と強調。「あの後、数日間は痛んだけれど、もう良くなっている。だからここにいる」とコメント。「常に痛みがある部分で、これからも消えていくものではない。問題は痛みの程度と、それによって本当のチャンスがあるかないかだ」と説明し、「これは毎日付き合うものだ。何も目新しくないし、驚くようなことでもない」とした。

 ナダルは今回、前回覇者のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と19歳の新星カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)と同じ山に入った。世界ランク1位のジョコビッチとは準々決勝で激突する可能性があるものの、「これは四大大会(グランドスラム)で、何が起きるか分からない」と語った。

 全仏では初出場から17年間で13度優勝しているナダルだが、今季はクレーコートのタイトルなしで大会に臨むことになり、自身は優勝候補ではないと主張。「もちろん自分ではない。結果がそう示している。そもそもそれによってあまり心配になることもない」と話し、「おそらく自分が優勝候補のときも、自分でそう考えたことは一度もない」と語った。(c)AFP/Martyn WOOD