【5月21日 AFP】フィンランドの国営ガス会社ガスム(Gasum)は20日、ロシアからの天然ガス供給が21日の午前7時(日本時間同日午後1時)に停止されると発表した。ロシア国営天然ガス企業ガスプロム(Gazprom)はガスの代金をロシアの通貨ルーブルで支払うよう要求していたが、フィンランドは拒否していた。

 ガスムのミカ・ウィルヤネン(Mika Wiljanen)最高経営責任者(CEO)は、「契約した天然ガス供給が停止されることを非常に遺憾に思う」と表明した一方で、ロシアからの供給停止に対する準備を進めていたため、混乱は生じない見通しだとした。

 天然ガスはフィンランドのエネルギー消費の約8%を占めており、その大半はロシアからの輸入。フィンランドは同日、ロシア産エネルギーへの依存リスクを軽減するため、米エネルギー会社エクセラレート・エナジー(Excelerate Energy)と浮体式液化天然ガス(LNG)貯蔵・再ガス化設備の10年間リース契約を締結したと発表していた。(c)AFP