【5月20日 AFP】ハリウッド(Hollywood)のスター俳優、ラッセル・クロウ(Russell Crowe)さん(58)が19日、タイのテレビに出演し、バンコク都知事選の候補者に政策について質問した。

 バンコクでは22日に、ほぼ10年ぶりとなる都知事選が行われる。2020年の若者が中心となった民主改革を求める大規模抗議デモ後では初の主要選挙となる。

 クロウさんは、チャンネル7(Channel 7)の時事問題番組「ディスカッション(The Discussion)」に登場。両手を合わせタイ語で「サワディークラップ(こんにちは)」とあいさつした。

 クロウさんは昨年、タイでベトナム戦争(Vietnam War)時代が舞台の映画『The Greatest Beer Run Ever(原題)』を撮影中、バンコクを散策する様子をツイッター(Twitter)に投稿。フォロワー270万人をよろこばせた。

 クロウさんは候補者らに対し、頻発する市内の洪水対策や、より「観光客にやさしい」街づくりなどについてのほか、「美しいバンコクをさらに美しくするにはどうすればいいか」など尋ねた。

 前回の滞在中、クロウさんは絡まった電線の写真を投稿していた。これを受け、プラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相が自治体に、直ちに電線を地中化するよう命じる出来事もあった。

 今回も知事候補者に「露出している電線についてどう思いますか?」と質問した。

 タイ政府は、昨年の滞在中にクロウさんがSNSに投稿したのは、入国制限解除を控えていたタイに注目を集める良い機会になったとしている。

 クロウさんはツイッターに道に迷ったこと、体長1メートルもあるオオトカゲと仲良くなったこと、川沿いをバイクで走ったこと、街並みに魅了されたことなどを投稿していた。(c)AFP