【5月19日 AFP】米国の環境活動家ロブ・グリーンフィールド(Rob Greenfield)さんは、 誇りを持って大量のごみを身にまとっている。われわれが1か月でどれほど無意識にごみを出しているかを明らかにするため、平均的な米国人として1か月間、消費して過ごす計画だ。

 グリーンフィールドさんは、ここ数週間で消費したごみを透明ビニールのポケットに収納できる特注スーツを着込み、ロサンゼルスや近隣都市を歩いている。

 高級店が立ち並ぶビバリーヒルズ(Beverly Hills)の通りで「ごみ箱に捨てて消えてしまえば、二度とそのことを考えない。私たちの捨てたごみがどれだけになるか、見て分かるものを作りたかった」とAFPに語った。

 計画の終わりまで残りあと数日。これまでに消費した飲み物やお菓子、食事のごみで、スーツは重さ28キロになっている。そのすべてのごみが、腕と足、背中のポケットに収められる。

 グリーンフィールドさんは「12日目くらいから、消費社会の重荷を本当に感じ始めた」と述べた。米国では、平均的に1人当たり毎日約2.3キロのごみを排出しているという。

 ごみを着込んだ男の姿を見て眉をひそめる人がいるものの、多くの人はもっと学ぼうと興味を持ってくれると話す。

「人々はこのメッセージに理解を示してくれるし、さまざまな立場の人の心を本当に動かすのにとても有効だ」 (c)AFP