【5月19日 AFP】アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は18日、新型コロナウイルス感染対策には世界中の協力が欠かせないとして、今月開かれる世界保健機関(WHO)の年次総会に台湾を招待するよう各国に呼び掛けた。台湾の参加には中国が反対している。

 WHOの最高意思決定機関である世界保健総会(WHA)は、22〜28日に開催される。

 ブリンケン氏はWHAについて、パンデミック(世界的な大流行)急性期から脱却し、衛生面での安全確保に向けた国際協力を促進させる好機になるとして、「台湾をオブザーバーとして招待するよう強く提言する」と述べた。

 さらに「新型コロナをはじめ、衛生面での脅威との闘いが続く中、総会から台湾を排除することは不当であり、公衆衛生分野での包括的な国際協力を損ねるものだ」と指摘。米国としては、国家であることが要件とならない場合、台湾が国際機関に参画することを引き続き支持するとの立場を示した。

 台湾は中国の反対を受けて総会への参加を5年連続で阻止されている。(c)AFP