【5月19日 AFP】米国は18日、フィンランド、スウェーデン両国の北大西洋条約機構(NATO)加盟を確信しているとの立場を示した。両国の加盟が実現すれば欧州の安全保障をめぐる状況は大きく変わるが、トルコは反対している。

 米国のジェイク・サリバン(Jake Sullivan)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、両国のNATO加盟を「確信している」として、「トルコの懸念にも対処は可能だ」と述べた。

 トルコは、両国がそれぞれの国内でテロ関連組織の活動を容認しているとみており、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はNATO加盟各国に対し、トルコが抱いている懸念への「配慮」を求めている。

 トルコ側を説得するため、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官はこの日、国連(UN)本部でメブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)トルコ外相と会談。同外相は、話し合いは「非常に前向き」な内容だったと語った。

 一方、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は、両国のNATO加盟申請を「強く」支持すると述べ、加盟前に他国から「侵略」を受けた場合は米国が支援する考えを表明した。

 バイデン氏は19日にホワイトハウス(White House)で、フィンランドのサウリ・ニーニスト(Sauli Niinisto)大統領、スウェーデンのマグダレナ・アンデション(Magdalena Andersson)首相と会談する予定。(c)AFP