【5月19日 AFP】米国サッカー連盟(USSF)は18日、同国代表チームが男女ともに同額の賃金や賞金などを受け取ることを定めた労働協約で合意したと発表した。女子選手は長年にわたり報酬格差の是正を求めており、今回の合意は「歴史的」とたたえられている。

 W杯(World Cup)で国際サッカー連盟(FIFA)から支払われる賞金には男女チーム間で格差があるが、米代表の賞金は回収された上で分配される。W杯の賞金を均等に分配する決定をした連盟は世界初。

 さらに、W杯を含むすべての大会で男女チームに同額の報酬を支払い、商業収益を均等に分配する仕組みも導入。W杯以外の賞金は、両チームが同じ大会に出場した場合、総額が平等に支払われる。

 米連盟のシンディ・パーロー・コーン(Cindy Parlow Cone)会長は、「これは真に歴史的な瞬間だ」とし、米国の変化が世界にも波及する可能性に言及した。

 女子代表チームは2月、米連盟との訴訟で和解に達し、2400万ドル(約31億円)の和解金に加え、男女同一賃金を定めた新たな労働協約を締結するとの約束を勝ち取っていた。(c)AFP/Becca MILFELD